SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。
サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班の植松愛実がお届けします。
温暖化が進む昨今、毎年のように春のうちから暑くなり、夏の猛暑が厳しい日本。厚生労働省によると、熱中症で亡くなる人は毎年1,000人前後にのぼります。
外での運動や作業で大量の汗をかいたら、水分だけでなく塩分の補給も必要になりますが、塩分って意外と取りづらいですよね。とくに建設業では熱中症による死傷者が業種別でもっとも多く、この課題を解決しようと、ゼネコンの三和建設が化粧品の研究などを行う岩瀬コスファと共同で開発したのが、手軽に塩分補給ができる「ゼネコンがつくったしおゼリー」です。
「ゼネコンがつくったしおゼリー」は持ち歩きやすいスティック状で、味はマスカット・ライチ・レモンなど5種類。キシリトール配合で、夏バテしていても食べやすくなっています。当初は自社向けを想定していたものの、多くの要望がよせられたことから最近は一般販売もしていて、今年2025年は4月21日からオンラインストアで販売が始まります。
三和建設では2013年から10年間で女性社員比率が14%から30%へと増加したこともあり、ゼリーには紫外線ストレスを軽減する美容成分も配合!まさに現場の声から生まれた商品ですね。
2025年4月13日から始まった大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2030年までにSDGsを達成するためのプラットフォームになることが目標のひとつ。一方で、会場ではさまざまな食品も提供されますが、なかには最終的に売れ残って廃棄されてしまう可能性があるものもあり、食品ロスを削減するというSDGsの考えかたに逆行してしまうおそれも…。
そこで、自治体向けの業務支援を行う株式会社G-Placeが、10月13日までの万博期間中、会場内で利用できるフードシェアリングサービス「万博タベスケ」を実施。専用サイトでユーザー登録をすると、廃棄される可能性の高い商品を一覧や検索機能で見ることができ、希望の商品があれば予約して会場内の店舗で受け取ることができます。
商品の購入代金はかかりますが、通常より安い値段で手に入りますし、サービスの利用は無料。万博会場で提供される特別感のある食べものをお得に楽しめてSDGsにも貢献できるなんて、一石二鳥ですよね。
日本の季節といえば春夏秋冬の四季ですが、最近は秋になっても秋とは思えないほどの暑さが続き、健康や家事への負担が大きいですよね。
食品大手の味の素株式会社では、残暑が長引く時期を「ながなつ」と命名し、春夏秋冬と「ながなつ」をあわせた5つの季節をのりきるための「五季そうさま」プロジェクトを始動しました。
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【五季そうさまプロジェクトとは?】
たくさんの人たちと手を取り合い新しい季節を快適に過ごすためのアイデアを考えていくプロジェクトです。
秋の食材を見かけても「まだなつだしなぁ…」と食べる気分が湧かなかったり。
そうめんやトマトばかりの日々に「まだなつかぁ…」と飽きてしまったり。
台所に立つ人々の悩みを、一つずつ解決していきます。
出典:https://www.ajinomoto.co.jp/hondashi/gokisousama/index.html
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プロジェクトのHPでは、きゅうりやトマトといった夏に多用しがちな食材のマンネリ化を防ぐアイデアや、鮭やさつまいものような秋食材を暑い日でも食べやすくアレンジしたレシピなど、「まだなつ」をのりきるためのヒントが満載!
気候変動によってますます暑さが深刻化・長期化する時代、こうった知恵を活用して少しでも快適にすごしたいですよね。
SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?じつはそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週、筆者がやってみたことをご紹介します。
今回の記事では、大阪・関西万博に「2030年までにSDGsを達成するためのプラットフォームになる」というねらいがあることをご紹介しましたが、万博とSDGsの関係についてさらに調べてみました。すると大阪・関西万博では、すべてのパビリオンで、SDGsの17の目標のうち1つ以上を展示に盛り込むことが義務づけられているとのこと。
そのため、各国のパビリオンでは、持続可能な社会の実現のための最新技術や、自然との調和、新たなエネルギーなど、SDGsの目標達成にかかわるさまざまなテーマがあつかわれています。
また国内のパビリオンでも、たとえば日本ガス協会が出展する「ガスパビリオン おばけワンダーランド」では、おばけの世界の体験を通じて“未来の都市ガス”とも呼ばれる「e-メタン」というガスについて学ぶことができたり、パナソニックグループのパビリオン「ノモの国」では五感を刺激する体験型デジタルアトラクションで最新技術にふれることもできます。
万博会場まで行くのはちょっとハードルが高い…という人のために、自宅からスマホやPCで楽しめる「バーチャル万博」も用意されていますので、ぜひ気軽に万博とSDGsの世界をのぞいてみてくださいね!
執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 植松愛実
気象予報士と料理人の両面で活動。サンキュ!では季節ごとの食材のおいしい食べかたや、家事に役立つ天気の豆知識を執筆中。
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