春から初夏にかけて多く出回る、スナップエンドウ。やわらかく甘い味わいや、断面が写真映えすることなどから人気が出て生産量が増え、今や定番野菜の仲間入りをしたマメ科の野菜です。スナップエンドウや枝豆などマメ科の野菜は鮮度が落ちやすく、いつの間にかシワシワになってしまったり、中身の豆が小さく縮んでしまったりすることも…。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、スナップエンドウのNG保存方法とおすすめの解決策を教えてもらいます。
スナップエンドウと同じく豆の仲間である枝豆は、スーパーで買ったら当日食べるのが基本ですよね。スナップエンドウも、できれば当日食べきるのがベストですが、工夫をすればもう少し持たせることができます。ただその場合、そのまま冷蔵庫には入れるのはNG。この記事では、使い道にあわせて2種類の保存方法を解説しますので、以下でくわしく見ていきましょう。
スナップエンドウは、生でも加熱しても食べられる野菜です。スナップエンドウを生のまま食べたいと考えている場合や、まだ調理法を決めていない場合は、とにかく空気にふれさせないようにしましょう。スナップエンドウをキッチンペーパーでつつみ、ポリ袋に入れて、袋の中の空気を抜いてから口を閉じて冷蔵庫の野菜室へ。こうすることで、スナップエンドウの表面が空気にふれにくくなり、早々にシワシワになってしまうのを防ぐことができます。通常なら数日、あるいは買った時点でかなり状態がよいものなら、1週間近く持ちます。
スナップエンドウを加熱して食べることが決まっている場合は、さきに加熱してしまって保存するのがおすすめです。ヘタとすじを取ってから1分ほどゆで、冷まして保存容器に入れ、冷蔵庫の冷蔵室へ。この作業は、買ってきてからできるだけ早い段階でやるほうが、味や食感がよいまま保存することができます。冷蔵庫に入れたら数日で食べきりましょう。
野菜のなかでもとくに劣化が早いスナップエンドウ。せっかく甘くてみずみずしいのが特徴なのに、冷蔵庫でいつの間にかイマイチな味や食感になっていたら、もったいないですよね。今回ご紹介したコツを参考に、ぜひ旬のスナップエンドウをできるかぎりよい状態で楽しんでください!
■執筆/植松愛実さん気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。編集/サンキュ!編集部
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