親も子も苦しくならない実家の片づけ方
教えてくれた人:整理収納アドバイザー 井田典子さん
NHK「あさイチ」など各媒体で“スーパー主婦”として活躍。講演や各家庭への片づけ訪問も行う。『今やるのが、いちばんハヤイ!人生が整う「小片づけ」』(主婦と生活社)など著書多数。
※2023年5月取材時点の情報です。
切なくて、悩ましい。親亡きあとの実家片づけ
数年前に90歳の父と87歳の母を続けて亡くした井田さん。
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両親の晩年、実家に帰省するたびに片づけを手伝っていたそうですが、「今思えば『これはもういらないんじゃないの?』と言うのではなく、モノを見ながらもっと思い出話を聞いて、その価値を認めてあげればよかったなと思うんです」と振り返ります。
そんな経験も踏まえ、「実家の片づけは急かさず、親のプライドを傷つけないように親目線でやることが大切です」と井田さんは言います。「といっても、関係が近いだけにむずかしいんですよね、親と娘の片づけって」
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亡き母が遺した衣類や布
母の押し入れには衣類のほか「何かに使えるかも」と布小物がぎっしり。亡きあと、井田さんが受け入れ先を探したそうです。

写真提供:井田さん
亡き父の書斎
晩年まで広島で平和活動をしていた父の大切な資料や手紙が詰まった本棚。ベッドのすぐ横なので「地震が心配でした」と語ります。

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※写真提供/井田さん
だからこそ、そんな一筋縄ではいかない関係のなかでも、井田さんが実際に試して効果を実感したという「3つの言葉」をご紹介します。
実家の片づけに効果がある「3つの言葉」
どれが一番、大事?
親世代は「捨てる=粗末にする」が主流の価値観でした。「捨てて」とうながすと切なくさみしい気持ちに。それより「このなかで大事なのは何?」「どれが一番大事?」と聞いてみましょう。「教えて」「選ぶならどれ?」と相手を理解したい気持ちで寄り添って。
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出すの大変だから少し片づけようか
「このままだと重くてお母さんが大変だから」「腰をかがめて引っ張り出すのはお父さんが大変だから」と親を主語にして、親目線で片づけの必要性を伝えるのが◎。「私が片づけてほしいから」と自分目線の言い方は避けましょう。
このままだと危ないからどうにかしよう
シニアにとって何より大事なのは「安全でけがをしないこと」。「床に物が積まれていると、ぶつかって転んで危ないから」「お父さんがけがをしないように片づけたい」など、“安全”が理由の声かけをしたら、父も積極的に片づけてくれるようになりました。
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編集部ボイス
実家の片づけは、親を心配する気持ちがあるからこそ、ついつい「これもういらないでしょ!」「捨ててよ!」とイライラをぶつけてしまいがちですよね。でも、井田さんの「親を主語にする」「プライドを傷つけない」という親目線の優しさを持つことで、お互いの心がすっとラクになります。
「片づけ」を親の大切な思い出を一緒に振り返る機会や、これからの安全を守るための時間として捉え直せたら素敵ですね。
次の帰省のときには、まずは親御さんの宝物について「どれが一番大事?教えて?」と優しく聞いてみることから始めてみませんか?
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スーパー主婦・井田典子さんが実践している、自宅の片づけアイデアや心がラクになるモノの手放し方についてはも、まとめてあります。あわせてチェックを。
【本編】スーパー主婦直伝!心がラクになる「40代からのモノの手放し方」>>
撮影/林ひろし 構成/竹下美穂子 取材・文/宇野津暢子
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