お金、家事、片づけ……。日々のちょっとした「くふう」を積み重ねることは、自分らしく生きる力を育て、毎日を充実させていくことにつながります。ライフスタイルが変わっても心地よく過ごしている50人の方々に、自分や家族を大切にしながら、前向きに暮らすヒントを教えてもらいました。
子育てを終えた今、かつては義務だった家事を「純粋な趣味」としての「家しごと」へアップデートしながら築50年超の団地で暮らす万波和枝さんに、今回は自分らしく、軽やかに年を重ねるためのくふうを伺いました。
お金、家事、片づけ……。日々のちょっとした「くふう」を積み重ねることは、自分らしく生きる力を育て、毎日を充実させていくことにつながります。ライフスタイルが変わっても心地よく過ごしている50人の方々に、自分や家族を大切にしながら、前向きに暮らすヒントを教えてもらいました。
子育てを終えた今、かつては義務だった家事を「純粋な趣味」としての「家しごと」へアップデートしながら築50年超の団地で暮らす万波和枝さんに、今回は自分らしく、軽やかに年を重ねるためのくふうを伺いました。
※この記事は雑誌『サンキュ!』2026年1月号の別冊「50人の暮らしのくふう」の内容を一部抜粋・掲載しています。

築50年以上の賃貸団地に愛する古道具がマッチする、万波さんのお宅。「すき間風がすごかったりと難はありますが、私はこの昭和な空間が大好き。今ある物を大事にして一緒に年を重ねていきたいです」
手をかけて暮らしを整えるのが好きな万波さんにとって、家事は”家しごと”と呼ぶ方がしっくりくるそう。今は義務や役目ではなく、純粋な趣味として家しごとを楽しんでいます。
夫はあと3年で定年退職。「退職後も適度な距離感のある、風通しのいい夫婦でいたい。だから今も休日はそれぞれ好きなことをして、退職後の予行演習をしています(笑)」

万波和枝さん
(岡山県在住・54歳)

「何事も効率重視の時代だけど、私は手間をかけることが好き」と万波さん。木や革の製品はオイルでお手入れ。手入れをしながら使い込むほど、いい色や味わいに変化。

死ははるか遠いものではないと思う年代になり、「一生もの」という言葉がリアルに響くように。年季の入った小引き出しも、古道具屋さんで見つけたちゃぶ台も、家具は全て一生ものです。

こまごました物は小引き出しに

家事や子育てに必死で向き合う時期を卒業。50代になって自分の時間を持てるようになったら、家しごとを趣味として楽しむ”素の自分”が戻ってきました。

夫はテーブルではなく、ちゃぶ台での食事が好き。
心と体が元気かどうかは食べ方を見ればわかるから、夫婦で一緒に食事する時間は、いわば「安否確認」。「私はこれくらいの距離感が心地よくて。夫もたぶんそうじゃないかな」

水色の粉は電子レンジで加熱して砕いたウタマロ石けん。昭和のこしょう入れの中身は重曹。

季節ごとに果実のシロップを仕込む作業も楽しい家しごとの一つ。
家事を「家しごと」と呼び、義務から趣味へと昇華させる万波さんの暮らし方。
効率が求められる現代だからこそ、古い家具を手入れし、手間をかけることが心を満たす大切な時間になるのですね。夫婦の心地よい距離感も含め、年を重ねることが楽しみになるような、豊かで穏やかなお話でした。
撮影/天野良子・有馬秀星・市原慶子・大森忠明・片岡祥・川上明子・キムアルム・桑名晴香・清永洋・髙杉純・林ひろし 構成・文/鹿島由紀子
※掲載した名前、年齢、職業、住居形態、家計などは、22年1月号~ 25年9月号の『サンキュ!』誌面に掲載された当時の情報をもとに転載、再編集しています。内容は取材当時の情報であり、現在とは変わっていることがあります。
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